裏TABOO ~矢吹センセの場合~


「きゃ…っ」


腰に手を回し引き寄せると、腕の中にすっぽりとおさまる小さな体。


「な、何…っ」


答えず腕を壁に押し付けグッと顔を近付けると、眼鏡の下に意外と大きな目があって驚く。


唇まで10センチ。


「……おい」


呼び掛けられて固く閉じていた瞼を開く里見に、溜め息を吐いた。


「受け容れてどうするんだよ…」


抵抗しない腕を離し、キョトンとしてる額を小突いた。


「隙ありすぎ。マジでやられるぞ?」


「…っ」


ようやく脅しだったことに気付きオレから距離を取り背を向けるけど、どんな顔しているのか容易に想像がつく。


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