遺伝子恋


日本人離れした 鳶色の目

雅斗先輩とは違う魅力

眼鏡をかけた奥の目は

とても暗くとても沈んでいた

「俺の家もこっちなんだよね」

真顔のまま話しかけてくる

「そうなんですか…」

「嬉しくないんだ」

なぜ嬉しいとか思わないといない…

嬉しくなんてないし
< 26 / 36 >

この作品をシェア

pagetop