―奏― 君に捧げる愛の歌


病院の帰り道、
佑真が自転車を押す横を歩きながら、私はタケさんの話を思い出していた。





「・・・ねぇ、
私が死んだら佑真はどうする?」



佑真は驚いたような表情で私を見た後、
すぐに怒って言った。



「バカ!!縁起でもねぇこと言うなよっ!!」



「あははっ ごめんごめん。」



私は笑顔を取り繕う。


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