―奏― 君に捧げる愛の歌
「懐かしいね―!
よくこうやって、どっちが高く上がれるか競争したよねっ!」
私は勢いよくブランコをこぎながら、幼かった自分達を思い出していた。
「・・・なぁ、
奏最近よく考え込んだり、ボーッとしたり、様子変だろ?
それって、あいつのせいか??」
「えっ・・・」
「崎谷 俊。
恩人だか何だか知んね―けどっ!
そいつと再開してからの奏変だぞ!!」
「・・・・・」
私は言葉につまる。