―奏― 君に捧げる愛の歌
6*俊の決意
―***― 俊 side ―***―
〜ったく、何なんだよ。
俺はバイクに股がり、メトロへと向かっていた。
“俊はまだ生きてるんだよ。
だったら精一杯生きて、
また夢見て、頑張ればいいじゃない!!”
泣きながらそう言っていたあいつの顔を思い出す。
何であいつが泣くんだよっ!!
苛立ちが治まらない俺は、
バイクのスピードをさらに加速させた。