―奏― 君に捧げる愛の歌
“綺麗な声なのにもったいないよ”
キラキラ瞳を輝かせながら、そう言った奏―
“毎日俊を笑わせてあげる!!”
満面の笑顔で、いつでも駆けつけると言った奏―
そして――
泣きながら、“また夢を追いかけて欲しい”と言った奏――
いつも仔犬みたいにまとわりついてきて、
バカで、お節介で、
ムキになってすぐ泣いて・・・
奏は、誰とも関わろうとしなかった俺の中に、
いつの間にか入り込んでいた。
奏の前だと、いつもの俺じゃいられなくて、
奏の言葉に心が乱された。
奏の言葉はいつもまっすぐだから―