―奏― 君に捧げる愛の歌
4*俊の過去
本当俊って訳分かんない奴っっ
バカだのガキだの口悪いし・・・
たまに少年みたいにイタズラっぽく笑うし・・・
かと思ったら、私を助けてくれたり・・・
最低な奴だと思ってたけど、案外いい奴なのかなぁ・・・
なぁんて、俊のことを考えていると、
「・・・なで、奏!!」
「うわぁっ!
あっ・・・ごめん、佑真。
何だっけ?」
いけない、いけない。
学校帰り、佑真が隣にいることもすっかり忘れてた・・・。