ショップ店員って、こんな仕事
◇お好み編

 店頭に立っているとよく遭遇するのが、
 色を迷っているお客さまにご意見を聞かれる
 「絶対というこたえのないこと」への返答です。

 「この色か、この色か・・・」どちらが似合うと思いますか?
 というお客さまからの質問に、
 あなたならどうこたえますか。

 例)×「こちらのお色は似合わないと思うので、
    こちらにしたらどうでしょうか?」

   ○「普段はどのようなお色が多いですか?」

 ≪ポイント≫
 1情報を収集する
  お色目のようにお客さまの好みや気分に
  大きく左右されそうなことは、
  まずは情報収集に徹する。

 2消去法でこたえない
  基本的にお客さまが迷われている場合は、
  「どちらの色もいい」と思っているからだ。
  「これが似合う!」というキモチで選びたい
  お客さまの心理を理解しよう。

 3お客さまが納得する理由を添える
  好みや気分で変わりそうな答えに
  説得力ある理由をみつけてあげられるのがプロ。
  あなたに意見を聞ときのお客さまは、
  よほど迷われているので
  お客さまが「なるほどね!」と感じる理由も添えよう。




 好みやセンスを問われることこそ
 相手の好みやセンスを否定しないことが
 もっとも大切で当然の対応といえる。

 またこのような「好み」の類は
 明言したがらないショップ店員もいるけれど
 
 お客さまがあなたに信頼を感じ始めているから
 …というとらえかたもできる。
 
 友達に聞くみたいに、
 ショップにいるあなたに「ねえねえどっちがいいと思う?」と
 聞きたくなったとしたら、
 それほどうれしいことはないにちがいない。

  
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