それでも僕は君に恋をする
それでも僕は君に恋をする-桐島灯夜の話-
突然だが、俺は今ものすっっっっごく気分が悪い。


人生のなかで三本の指に入るほどの気分の悪さだと言っても、過言ではない。


何故俺がこれほど気分が悪いのか。
その理由は、今から数時間ほど前に遡る。



俺には、彼女がいた。
その女はモデルをしているため、スタイルは非常に良く、顔立ちも整っていた。
性格も束縛をしない性格だったため付き合いやすく、五年近く交際が続いた。


しかしある時、俺は夜の3時頃に仕事を終え、自宅のマンションに帰ると玄関の扉に鍵がかかっていなかった。

(あいつ、来てるのか)

彼女に合鍵を渡していたため、何とも思わず俺は家に入った。

玄関には、案の定彼女の靴があった。
しかし、その横には



見覚えのない、男の靴があった。





俺は蒼白した。


そして、寝室に向かうと




そこには、ベッドのうえで俺の彼女と知らない男が抱き合っていたのだ。




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