それでも僕は君に恋をする
そのあと、黄金色の照明がステージを照らした。
そこにはピアノがあり、鍵盤の前には黒髪の少女が座っていた。
「あの子、シンガーソングライターを目指してるそうなんだけど、歌がうまいのよ。よかったら、聞いてあげて♪」
ママは、俺の耳元で囁いた。
俺はママの方を向かず、ただステージを見つめた。
鍵盤のうえに、指がそっと置かれる。
あまりの細さに、少し驚いた。
そして、次の瞬間
「涙拭く頃 君はもう見えない
ありがとう 贈る言葉はただ一つ
いくつもの季節を超え
ともに励まし合い
ともに支え合った
君はもういないけど、大丈夫
道は尋ねない
君との日々を抱き締めて
また歩き出す」
か細い体から想像出来ない、力強い歌声と、彼女が織り成した言葉の数々。
俺は、この瞬間一気に身体中が熱くなった。
これが、後に日本を代表するシンガーソングライター桜井遥香との出逢いだった。
そこにはピアノがあり、鍵盤の前には黒髪の少女が座っていた。
「あの子、シンガーソングライターを目指してるそうなんだけど、歌がうまいのよ。よかったら、聞いてあげて♪」
ママは、俺の耳元で囁いた。
俺はママの方を向かず、ただステージを見つめた。
鍵盤のうえに、指がそっと置かれる。
あまりの細さに、少し驚いた。
そして、次の瞬間
「涙拭く頃 君はもう見えない
ありがとう 贈る言葉はただ一つ
いくつもの季節を超え
ともに励まし合い
ともに支え合った
君はもういないけど、大丈夫
道は尋ねない
君との日々を抱き締めて
また歩き出す」
か細い体から想像出来ない、力強い歌声と、彼女が織り成した言葉の数々。
俺は、この瞬間一気に身体中が熱くなった。
これが、後に日本を代表するシンガーソングライター桜井遥香との出逢いだった。