45歳ですが…
メアド変更しました
♪〜(メール着信音)
「メアド変更しました〜」
(…こんな迷惑メール多くなったよな…)と思いながら携帯電話を二つに折った。
「何なに〜。奥さんからぁ?」
と、隣に座っている陽子が聞いてきた。
「うん、家から。今日は、帰るワ」
メールのせいにして、席を立ちコートを羽織ると、
「お疲れ〜」
「奥さんによろしく」
と、店の奥から同級生達の声がした。 軽く手を挙げ、声に押し出されるようにいつもの居酒屋を出ると2月の22時はやっぱり寒かった。
無意識にポケットに手を入れ携帯電話にさわると、さっきのメールを思い出した。迷惑メールも、読むだけならちょっと楽しい。いろいろな妄想をかきたててくれる。
あらためてメールを見直してみると…
そのメールの本文に書いてあった名前『よしのあきほ』には覚えがあった。
そう迷惑メールではなかった。迷惑どころか、かなり嬉しい相手からだ。
以前、機種変更をした時に、操作を間違ってアドレスを消失した相手からで、もう連絡することはできないと思っていた。
この嬉しいメールに、だんだん気持ちが盛り上がってきたのがわかる。さっそく返信メールを打ちはじめる。
「メアド変更しました〜」
(…こんな迷惑メール多くなったよな…)と思いながら携帯電話を二つに折った。
「何なに〜。奥さんからぁ?」
と、隣に座っている陽子が聞いてきた。
「うん、家から。今日は、帰るワ」
メールのせいにして、席を立ちコートを羽織ると、
「お疲れ〜」
「奥さんによろしく」
と、店の奥から同級生達の声がした。 軽く手を挙げ、声に押し出されるようにいつもの居酒屋を出ると2月の22時はやっぱり寒かった。
無意識にポケットに手を入れ携帯電話にさわると、さっきのメールを思い出した。迷惑メールも、読むだけならちょっと楽しい。いろいろな妄想をかきたててくれる。
あらためてメールを見直してみると…
そのメールの本文に書いてあった名前『よしのあきほ』には覚えがあった。
そう迷惑メールではなかった。迷惑どころか、かなり嬉しい相手からだ。
以前、機種変更をした時に、操作を間違ってアドレスを消失した相手からで、もう連絡することはできないと思っていた。
この嬉しいメールに、だんだん気持ちが盛り上がってきたのがわかる。さっそく返信メールを打ちはじめる。