【短編】 あじさいが咲く頃に


小さな花がいくつもあって
ようやく大輪となる、それは。






それは、まるで――





俺の理加への小さな想いが積み重なって
大きな恋へと変わったみたいで。







ひたむきな愛情や家族の結びつきという
紫陽花の花言葉、それは。







それは、まるで――。






俺そのものだった。






< 14 / 16 >

この作品をシェア

pagetop