君との365日

「ほんなら、買てくるわな」

「あっ、私も行く~!!」

海音と芽生ちゃんはお決まりのように二人で買いにいった。

二人を見届けてから蒼空が口を開く。

「…吐き気するわ」

「あたしも」

「大丈夫?休む?」

「ちげぇよ」

吐き気がすると言って心配したのに何故か違うと言われた。
私の頭には?マークが浮かぶ。

「なんつーか、あんなにベタベタされたら気持ち悪ぃ」

「うんうん。あたしもイライラする」

あ。
なるほど…そういう意味の気持ち悪い、か。
吐き気がするのはあの二人を見てたから。

…私もそれは思ってた。
芽生ちゃんはいつでもどこでもベタベタくっついている。

別に嫉妬じゃないけど私が海音の立場ならウザくなったくるしイライラもする。

「おっと…海音たちが戻ってきたぞ」

蒼空が顎で示す。
その方向を見れば、やはり腕を組ながら二人は戻ってきてる。

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