君との365日
「だから…もし、もしも今の話を聞いて、やっぱり私といるのが難しいなら離れていいよ。怒ったりも恨んだりもしないから、ね?」
「「「…………」」」
話終えた私だったけど皆、無言だった。
そっか、やっぱり…皆、こんな奴と一緒に居たくないよね。
「ごめ……えっ…?」
「ごめん」そう言おうとしたけど、不意に誰かに抱き締められているようだった。
「…そんな、辛い話させてごめんな。でもな、羽音。俺は羽音が好きやから離れへん。これからは俺がおる。せやから泣いてええ。頼ってええ」
「かい、と…」
私は、海音に抱き締められていた。
私の肩に顔を埋めて、力強く抱き締めてくれた。
「馬鹿羽音。あたしのことも頼れよ。星宮だけじゃない、あたしも蒼空も居るからな」
「あ、やめ…」
「ああ、俺もいる。離れるわけねぇだろ?」
「…そ、ら…」