君との365日

「…かい…と…」

「ん?なんやねん、蒼空」

「はあ?なにがだよ」

…今、俺の名前呼んだん、誰や?
蒼空ちゃうんか?

「俺の名前呼ばへんかった?」

「呼んでない」

俺の聞き間違いか。
老化してきたんか…。

「…星宮」

綾芽が俺を呼ぶ。
綾芽の視線の先を辿ると俺の膝上で寝とる羽音へ向けられてたもんやった。

「羽音がどないしたんや?」

「名前呼んだの、羽音。寝言じゃね?」

…羽音が?
俺ん名前呼んだんか?

あかん、ニヤけてくるわ。

「キモい、ニヤけんな」

「綾芽は黙っとれ」

嬉しいやんな?
寝言とか言わなさそうな羽音が寝言で俺ん名前呼んでんねんで?

幸せやわ~…。
ほんま、俺重症やな。

シスコンみたいやん、羽音身長低い方やし下手したら妹とか思われそうや。




けど、俺は絶対守ったる。
何があっても、や。

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