君との365日
「綾芽…あのね」
「ああ、どうした?」
「私は過去に縛られずに生きていく。過去よりも未来(いま)を大切にする」
「…ん、分かった」
綾芽は私を見て、優しく微笑み抱き締めてくれた。
子供をあやすように、優しく抱き締めて、優しく頭を撫でてくれた。
やっぱり私は幸せ者だよ。
お母さん、私なら…もう大丈夫だよ。
だから…心配しないでね。
お父さん、私はまだ…もしかしたら一生お父さんを許せないかもせれない。
でも、ちゃんと生きていくから。
いつか許せる時が来たら、その時は…また、笑いかけるね。
それが
私にできること。