君との365日

「おい、藍咲」

「なに?りっちゃん先生」

「放課後空いてるか?」

「今日なら空いてるよ?」

「なら、放課後職員室へ来い」

「?分かった」

何故か知らないけど、放課後りっちゃん先生に呼び出しを喰らってしまった。

「何かしたんか?」

海音が心配そうに私の顔を覗き込みながら尋ねてくる。
…今、一応授業始まってるんだけどなー…。

「私が何かするような人に見える?」

「いや、見えへんけど…」

うん、私も自分自身何かした覚えはない。
不純交際?…んな訳、ないよね。

まず、不純じゃないし。
じゃあ一体何で呼び出されたんだろう?

職員室でしょ?
図書室とかなら本の整理って分かるんだけど…職員室への用事は怒られるくらいしか思い付かない。

…まさか、テストの点数が悪かったとか?
全教科80~90だったけど、それでも悪かったとか…はたまた、良すぎて呼び出しとか?


…ポジティブに考えてみよっか。
テストの点数が良すぎて呼び出しだね、うん。


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