君との365日
「…え?!」
「なんやねん」
「な、なんで…?」
レジに向かうな否や海音は既にお金を払っていた。
私が財布出そうとした意味なかった?
「普通こんなん男が払うもんやろ?」
「そう、かな?割勘とか…」
「俺が惨めになるだけやん」
クスッと笑って私の頭をポンポンとする。
不覚にもその仕草にドキッとしてしまった自分が恥ずかしい。
「…じゃあ、ありがとう」
「どーいたしまして」
そこから手を繋いで色々見て回った。
アクセや本、服や家具など。
…何も買わなかったけどね。