君との365日
海音、12月31日は海音と出会って丁度1年だったんだよ?
それなのに…どうして…。
また私を一人にするの?
綾芽と蒼空が居るなんて思ってるんだろうね。
海音が居なきゃ意味ないよ?
私の支えは…海音なんでしょ…?
会いたいよ、海音。
私も、海音が居る世界にいきたい。
私の足は自然に歩道橋を登っていた。
ここから落ちれば死ねる。
根拠も何も無いけど、私は足を止めることはなかった。
死ぬのが恐いかと聞かれれば間違いなく「うん」と言える。
だけど、今は不思議と怖くなかった。
窮地に立たされた人間は『怖い』と思う間もなく死んでいくんだと、思った。
歩道橋から身を乗り出そうとした瞬間――…。