君との365日
…そんなことを考えていて早30分。
未だに正門を潜れないでいる。
怖いとかじゃないんだよ?
無駄に緊張するって言うか。
「あんた、何してんの?」
「へ?」
後ろから聞こえてくる声。
吃驚して振り向くとそこにはイケメンがいた。
…だが、チャラい。
見た目からしてチャラい。
チャラ男尚且つイケメン。
程よく伸びた色素の薄い茶色い髪に180以上あるであろう高い身長に少しタレ目で血色のいい薄い唇。
これをイケメンと呼ばずに何と呼ぶ?
醸し出しているオーラはチャラいけど。
「せやから、何してんの?」
来た、関西弁。
ここでは関西弁の人は滅多に居ないから珍しく感じる。