君との365日
「一年生?」
「せやで。あんたは?」
「同じ」
「一緒やん。職員室、案内したるわ」
スタスタと歩き出す彼に私は慌ててついていった。
あんまり並んで歩きたくないかも…。
「きゃあ!王子よ!王子!」
「今日もカッコいい~!!」
学園に入るなり黄色い歓声を浴びる隣の彼。
え、何。
王子?こいつが?ここの?王子?!
失礼ながら私には王子には見えない。
チラッと彼を見ると、黄色い歓声を叫んでいる彼女らに微笑んでいた。