君との365日
誰も今すぐなんて言ってないもんね。
綾芽さんのおっしゃる通りてすね、はい。
「うん。夏になったらね」
「おー!!」
…テンション高いな、綾芽。
そんなに海が好きなの?
焼けるし…あんまり好きじゃないんだけど。
「勿論、蒼空と星宮も来るから」
「存じ上げてますよ」
「さっすが羽音!!」
いや、普通に考えて分かるでしょうよ。
そこまで馬鹿じゃないよ、私。
「うん、ありがとう」
「日程とか決まったら教える」
「分かった」
話終わってから、ちょうどチャイムが鳴って先生が入ってくる。
りっちゃん先生…だっけな。
国語担当の先生だ。
毎回りっちゃん先生に綾芽は怒られている。
本読みとか苦手そうな顔してるもん。
それを言えば殴られるんだけどさ。