君との365日
とりあえず電話しとこか。
俺はポケットから携帯を取り出して電話をかける。
ワンコールでそいつは出た。
毎回思うけど出るん早いわ~…。
「…あんな、明日から芽生が転校してくるらしいで」
『はぁ?!まじかよ…面倒臭い奴が来るのか…』
何気に蒼空て口悪いわな。
面倒臭い奴て…否定はせえへんけども。
「おん。羽音んことよろしく頼むわ」
『なんで俺?』
「多分やけど芽生がくっついとるから」
『あぁ…なるほどな。なるべく見とくけど流石に毎日ずっとはキツいから綾芽にも頼んでいいか?』
「おん、頼むわ。すまんなぁ…」
『気にすんな。幼馴染みだろ?』
こいつが幼馴染みでよかったわ。
改めて身に染みる。