綾蝶
綾「わかった。」

達「あ?」

綾「お前の所へ行く」

達「そうか。分かった」

綾「だから…」

達「フッ…おい!お前等やめろ!」

言った瞬間に達也の手下らしき奴達が

帰っていく。

達「お別れをしなきゃなあ?」

綾「………」

輝「綾……大丈夫か?」

………ごめんね、みんな。

こんな形でしか貴方達を守れない私を

許してね。

スゥ…

冷たい目で私は言う。

綾「大丈夫だぁ?んなわけねーだろ?いちいち鬱陶しいんだよ!」

ちがう…本当は嬉しかった。

綾「出会った時からなぁうざかったんだよ!」

貴方達と過ごした日々は…楽しかったで

す。

輝「綾…?俺達…仲間じゃなかったのかよ!」

私を仲間だと思ってくれてたの?

綾「んなわけねーだろ!お前等龍皇を…」

ごめんね。

綾「利用してたんだよ!」

利用なんて…してない。

輝「ははっ…そうか…こっちもなぁ!最初っからお前の事なんて信用してねえよ!」

っ!仕方ないよ。言われても。

でも…貴方から言われると…辛いのは…

なぜですか?

綾「ははっ!じゃあな!」

ごめんね。今まで…ありがとう…

達「綾…行こう」

綾「あ、あぁ」

達也が乗って来た車に乗る。

涙が頬をつたる。

だめ!泣いちゃ…

せめて乗るまでは…

海「………え?泣いてる……?」

私の近くに居た海がそう言ったのを

私は聞こえなかった。

綾「みんな…ありがとう」

海「!!!!!」

つぶやくように言うと車に乗った

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