綾蝶
達「おぉ、結構やるじゃねえか。お前」

そう言って殴りかかってくる。

私はそれを素早くよけて達也の鳩尾に思い切り蹴りをいれる。

達「くっ…」

達也は若干顔を歪ませて、懐からあるものを取り出した。

綾「お前それ…」

達「ハハ…」

達也の手には、拳銃が握られていた。

そしてゆっくり私の方へ銃口が向けられる。

大丈夫…私ならよけれる。

そう思った瞬間、

ドンドンドンドン…と階段を登ってくる音が聞こえた。

ーーヤバイ

直感的にそう感じた。

その瞬間、

康介がドアの前に現れたんだ。

そして、達也の銃口が私ではなく、康介に向けられた。

達「綾は死なせねぇ。
だが、愛する人の兄貴を自分が死なせたら、あいつはどうなるかなぁ?」

達也はそう言った。

その瞬間、カチャリ…という音が聞こえた


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