空っぽのキミに
「おい!大丈夫か!」

沢山の人達が私達の所に集まってくる。

私は何が起きたんだろうって辺りを見回す。

目の前には横転したトラック。

「おい、兄ちゃん!しっかりしろ!」

駆け寄ってきてそう声を掛ける男の人。

そこに目を向けると

「う、嘘・・・・・・」

そこには私の大切な人の姿。

冷たいアスファルトに横たわってピクリとも動かない。

灰色のコンクリートはどす黒い色に変わっていて・・・・・・。

そんな、さっきまで楽しくお話してたのに。

嫌、いやぁぁぁぁ!
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