空っぽのキミに
「やめて、こんなの見せないで!」

目を強く閉じて耳を塞ぐけど、頭の中に写る光景は消えない。

嫌、嫌、嫌・・・・・・。 
「だめ、見て下さい。じゃないと、私は私に戻れません。あなただって戻りたいんでしょう?」

私が私にそう言う。

その言葉にドキリとしてしまう。
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