空っぽのキミに
「ね、ジュン」

それから暫くして、結愛が口を開いた。

「私ね、あの時、ジュンが居なくなっちゃうって怖かったの」

あの時、事故の時か。

「それでね、嫌だ、無かったことにしたいって思ったの。そしたら、ああなっちゃって・・・・・・」

俺が消えてしまうことが結愛にとって耐えられない事って思っていいんだよな。

そう思うと、何か嬉しいやら照れるやら。
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