空っぽのキミに
だってそうだろ?

自己満足って訳じゃねぇけど、結愛の中でそれだけ俺の存在が大きいって事だから。

「おいおい、俺はお前を置いていなくなったりしねーよ」

「だって、だって、ジュン全然動かなかったし、血も一杯出てたし」

涙声になりながらそう言う結愛。

結愛にとってそれほどまでに辛い光景だったんだろう。

自分の記憶を閉ざしてまで無かった事にしたかったんだな。
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