空っぽのキミに
あの日、結愛の記憶が戻った日。

あれからいろいろ慌ただしかった。

先生や看護師連中はとにかく驚いていたし、それ以上に大騒ぎしたのが当然結愛の家族だ。

知らせを聞いて駆けつけてきた結愛の家族は、皆揃って大泣き。

特に、病的な顔をしてた結愛のお母さんは、結愛を抱きしめて中々離さなかったっけな。

そんなお母さんを落ち着かせるのに皆で一苦労もした。
< 146 / 154 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop