空っぽのキミに
どこをどう怪我したのか知らないが、無理に動かそうとすればあちこちが痛む。

 
だが、やっぱりあいつの事が気になって自分自身に専念はできなさそうだ。

「ただ、1つ頼みがある」

「何だね」

「もう少し身体が動くようになったら、あいつに、結愛に合わせてくれ」

俺の言葉に医者は深く頷いてくれた。
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