空っぽのキミに
心しておけ、か。

 
兄貴の言いたい事は分かる。
 

多分、傷付くだろう俺へのフォローだろうな。


「分かってるって」
 
実際に会ってどうなるかは分かんねーけど、心構えだけはしてるつもりだ。
 

本当は今すぐにでも行ってやりたいけどな・・・・・・。

「ま、それだけだ。それじゃ、俺は仕事に戻るぜ」

「さっさと行け。このサボり魔め」

 
うるせーよ馬鹿って言い残して兄貴は病室を出て行った。
 

ま、何だかんだで心配してくれるてるのは素直に嬉しいんだけどな。

 
けど、わざわざそんなの言う必要もねーし。

 
お互いにな。  
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