空っぽのキミに
「あ、あの・・・・・・。純哉、君・・・・・・」

看護師にフォローされながら立ち上がる俺の袖を、結愛にきゅっと掴まれた。

「どうした?」

「あの、えっと、また来てくれ・・・・・・る?」

寂しそうな悲しそうな、そんな声色だった。

「ああ、勿論だ。当然だろ?」
 
俺は笑顔でそう言ってやる。

俺の言葉に、結愛が嬉しそうな顔を浮かべてくれた。
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