空っぽのキミに

「結愛!」

 
あれ、私、どうしてたんだっけ・・・・・・?
 

ぼーっとした頭で辺りを見回すと、純哉君と看護師さんが心配そうに私を見ていた。

「大丈夫か?」

「は、はい。大丈夫、です」

「そっか。よかった・・・・・・」
 

ほっとしたようにイスにヘたり込む純哉君。

「急に頭抱えて呻き始めたからどうしたかと思ったよ」

あ、そっか・・・・・・。
 

さっき急に頭が痛くなって、それで・・・・・・。
< 56 / 154 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop