空っぽのキミに
「おもしろかったね~」

恋人の結愛が俺の手を取りながらそう笑う。

「そうか?俺はやっぱあんなのより、派手なアクションの方が好きだな」

「え~、ジュン夢がない~」

「好みは人それぞれだろうが」

俺の言葉に唯愛はちょっとむくれた表情を見せる。

ベタな恋愛映画。

何かの小説が原作らしくて、今話題にはなっていたらしい。
 

結愛がどうしても見たいって言うからこうしてきた訳だが、どうも俺には合わなかった。
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