空っぽのキミに
「よう。持ってきてやったぜ」

 
次の日の朝、兄貴が紙袋片手にやって来た。

「悪いね、兄貴も忙しいだろうに」
 

これから仕事に行くのだろう。

 
ピシッとスーツで決めている兄貴。

「気にすんなって。可愛い弟の為だ」
 
ニヤリとそう笑う兄貴。

「いや、それは何か気持ち悪りぃな」

「んだと、てめぇ」

「いででで。何しやがる」
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