空っぽのキミに
意識が戻った日に、病院に電話してきたらしい。

らしいってのは、ここの人に聞かされたからで、直接話した訳でもないからだ。

「ま、仕方ねーんじゃねぇ?まさか仕事放って帰ってくる訳にもいかねぇだろ」

「ま、それもそうだけどな」
 
さすがに死んだってなれば飛んで帰ってくるだろうけどな。


 
どうでもいい事だけど、俺の親父にお袋は揃って海外勤務。

 
んで、気持ち悪りぃけど兄貴と俺2人暮らしって訳。

「お前、また何か失礼な事考えてたろ?」

「あ?分かった?」

お互いニヤッと笑い合う。
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