空っぽのキミに
「・・・・・・天誅」

「いってぇぇ」

 
1度ならず2度までも・・・・・・。
 
この暴力兄貴め。

「さてっと、そいじゃ俺は仕事行くわ。また何かあったら電話寄越せよ」
 

痛みに悶絶する俺にそれだけ言って、兄貴は病室を出ていった。

「あの馬鹿兄貴め」

 
ったく、傷に響いたらどうしてくれんだよ。
 

今度は兄貴が事故ってしまえばいい。

 
マジでそう思った。
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