こんにちわ。こんばんわ。さようなら。
「あいつ、まだ来てないんっすか?」

「せやな。もしかしたら来ぉへんかも
せんな」

昼間はカフェとして閉店はしているが、
辺りを見渡しても客が入っている様子が
ない。

「3日も来てないッスよ」

「生活費とか言われたら何も
言われへんしな」

もっともな事を言われてしまい
唇を尖らして唸っていた。

「んで、大丈夫なんか?」

「へ?」

間抜けな顔からすると魘されていた事は
頭の中から忘れているみたいだ。

ただ頭を撫でて飲み終わったカップを
手に取りカウンターに足を向けた。


< 5 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop