* another sky *
「じゃ、麻友理の家の前に着いたら電話するから。」
「うん。わかった。
…玲、ありがとうね。」
さっきよりも少し、声に元気が戻って、私はホッと安堵する。
えーっと。
ボード関係はどうにかなるか。
ウエアも、―――。
確か、梨花が新しく買ったばっかりって言ってたっけ。
前のやつ、借りれるかな?
梨花にメール、してみよ。
すぐに梨花と航太にメールをして、麻友理の参加を告げた。
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To 玲
From 梨花ちゃん
件名
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おーけーおーけー。
ウエアもあるし、グローブとかもあるよ。
とりあえず、ボード関係はレンタルね。
あとは、適当に持っていくから
何とかなるっしょ?
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To 玲
From 航太
件名
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良かったじゃん。
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すぐに梨花からも、航太からも、返信が届いて。
私は単純に麻友理の参加を喜んでいたんだ。
沈んだ麻友理の声が、切なくて、辛そうだったから。