* another sky *
だけどね、―――。
違うよっ、て。
違うよ、玲って、言ってくれると思ってたんだよ。
ああ、でも、―――。
航太は、違うんだって、言ったような、気がする。
でも、どっちにしても、同じ……。
すぐに訂正して、そして、黙ってしまったから。
言い訳…、出来ないって思ったの…?
お願い。
黙らないで。
「…玲、…ごめ…。」
航太は、小さな声で、呟く。
ごめ…、―― ??
謝ってる…の…??
私は頭が真っ白になって、今、何が起きているのか理解できない。
ねぇ。
ねぇ、航太っ。
どういうことなの?
私は立っていられなくなって、座り込んでしまった。
沈黙の時間が…、どれだけ続いたんだろう。
航太は…。
どんな顔で私を見ていたのだろう。
私は…、何をしていたんだろう。
記憶が…、ないんだ。