* another sky *
携帯の、―――。
着信ランプが、ずっと光ったまんま…。
着信音を消したら……。
もうビクビクしないで済むと、思ったのに。
ぴかぴかと点滅を繰り返すランプを見て、
私は大きく、溜め息を吐く。
もう、止めてほしい…。
本当は、―――。
航太の声、聞きたいよ?
でも、もう、前とは、違う。
今は絶対に、出たくない。
だって、航太の声を聞いたら……、
どうしたらいいのか、
わからなくなってしまうから…。
航太を待てばいいの…?
待ってどうなるの…?
ねぇ、航太。
私はどこへ向かって行けばいいの?
航太のそばにいたいよ。
またあの優しい声で、
「玲?」
って…、呼んで欲しいよ?
でも、もう、無理。
無理でしょう…?