* another sky *

ねぇ、――――。


年末、……。

航太、一緒にいようって。

一緒にいたいって、言ってくれたこと、私、嬉しくて…。

不安なんだって、聞いた時には……。

どうしていいのか、わからなかったんだよ…。


だけど、――――。


それぐらい私の事を愛してくれてるんだって。

すごく…、嬉しかったんだよ。


年が明けても、電話、してたよね?

休みが合わなくて、なかなか会えなかったけど…。


電話を切る時には、必ず、


『玲、好きだよ。』


って、いつも言ってくれてたよね?


だけど、その裏側で……。

お正月には、麻友理と初詣に…、行ってたの?



麻友理……。

航太に会えなくて寂しいって…。

私、話したよね?

会いたいけど我慢してるって、言ったよね…?


どんな気持ちで……。

どんな気持ちで、私の話を聞いていたの?


「…、玲。」


「だっ、大丈夫……。」


梨花に、航太が好きって、言っておきながら…、

私には…、いつもの、優しい麻友理だったじゃない…。



ああっ、―――――。



次々に知らされる現実に、もう、付いていけなくて…。



私が…、いなくなれば、



みんなが幸せになれるってこと?



ねぇ、――――。



そういうこと、だよね……?
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