* another sky *
いつから、―――?
どこで、―――?
そんな詳細は、もう、いい。
ただ、―――。
何故、そうなってしまったの?
理性は働かなかったの?
うううん、違うな。
それで、幸せ、なのかなって。
私のことを、騙して…。
切り捨ててまで…、一緒にいる意味があるの?
それほどにまで、航太が好きなの?
親友だと、思ってた。
だけど、あなたにとって私は…。
そこまでじゃなかったんだね。
それなら……。
私が消えるしか、ないのかな。
電話を切ってからも、ぼんやりとしていた。
そういえば。
冬休みが明けて、久しぶりに会った麻友理は綺麗だったな。
それって、さ。
航太に恋をしていたから…、なんだね。
麻友理は、どんな気持ちで私に会っていたんだろう。
何にも、気付かなかったな…。
航太の、新しい恋人が、麻友理だったなんて。
一番近くにいた、二人だったのに。
私のこと、馬鹿だって、笑ってたのかな。
一番大切なものを、失ってしまった。
一人ぼっち……。
やっぱり私には、一人がむいているのかもしれない。
立ち上がれない…よ…。
私は、――――。
私は、大好きな恋人と、
大切な親友を、
一度に失ってしまった。