* another sky *

「いくところまで、いこうって……。

覚悟を決めたのは、年が明けてからかな……。」


もう、離れられない…?

気持ちが、戻れない…?

いくところまで、いこう……?


あの頃の私たちは、上手くいってるって、信じてたよ。


だって、―――。


何の、疑問もなかったもん。

久しぶりのデートだったし、楽しかった。

そのまま年末まで一緒に過ごした時も、破綻しているようには感じなかった。



玲が足りないんだって…。


ずっと一緒にいようなって。


玲じゃないと駄目だって、言ってた…よ?


それは、――――。


それは麻友理と比べての、発言だったの?


私には、浮気しているように見えなかった。


そんな素振り、なかったもん。


『愛してる』って、あんなに強く、抱きしめてくれたじゃない。


航太は……。

いったい、どうしたかったんだろう。


私たち二人を、天秤にかけていたの?


私が……。

あの、キスマーク……、気づかなかったら…。


今も幸せな時間を過ごしていたと思う…よ。


違うのかな…。

わかんない…。


私だけがそう思ってたの??


違うよね……?


綾ちゃんも、私たちがいつも仲がいいって、言ってたよね?



航太も私の事が、好きだって…。


そう、信じていたのに…。




それが全て嘘なら…。




あまりにも、酷すぎる。
< 195 / 769 >

この作品をシェア

pagetop