* another sky *
「いくところまで、いこうって……。
覚悟を決めたのは、年が明けてからかな……。」
もう、離れられない…?
気持ちが、戻れない…?
いくところまで、いこう……?
あの頃の私たちは、上手くいってるって、信じてたよ。
だって、―――。
何の、疑問もなかったもん。
久しぶりのデートだったし、楽しかった。
そのまま年末まで一緒に過ごした時も、破綻しているようには感じなかった。
玲が足りないんだって…。
ずっと一緒にいようなって。
玲じゃないと駄目だって、言ってた…よ?
それは、――――。
それは麻友理と比べての、発言だったの?
私には、浮気しているように見えなかった。
そんな素振り、なかったもん。
『愛してる』って、あんなに強く、抱きしめてくれたじゃない。
航太は……。
いったい、どうしたかったんだろう。
私たち二人を、天秤にかけていたの?
私が……。
あの、キスマーク……、気づかなかったら…。
今も幸せな時間を過ごしていたと思う…よ。
違うのかな…。
わかんない…。
私だけがそう思ってたの??
違うよね……?
綾ちゃんも、私たちがいつも仲がいいって、言ってたよね?
航太も私の事が、好きだって…。
そう、信じていたのに…。
それが全て嘘なら…。
あまりにも、酷すぎる。