* another sky *
玲は、取り乱さなかった。
それよりも、私の言葉を遮って。
私を無視して、店から出て行った……。
あんなに、強かったっけ?
すごく、負けた気がするのは…何故なんだろう。
でも、排除は、出来た。
だって、私の方が合ってるでしょう?
見た目だって、女性らしさだって。
私は男を、立ててあげられる。
私の方が、航太を幸せにしてあげられる。
玲みたいに子供のような恋愛じゃ、航太は満足しないはず。
私の方が、――――。
私の方が…、航太を愛してる。
後は、航太が、
…私を選ぶ、だけ。
時間は、ある。
航太が、私を選んでくれるまで……。
私は静かに、待つだけだ。