* another sky *
「玲はどうしたいの?」
「……っ。」
私は。
私は、――――。
どうしたいんだろう。
「私は、もう関わりたくないって今日まで思ってた…。
勝手にすればいいじゃないって…。
やっとそう思えるようになったのに…。」
疲れちゃったよ、もう。
この2日間、私は何と戦っていたんだろう…。
「だけどね。
一昨日、麻友理の声を聞いて、やっぱり嫌いになれないんだって、気付いたこともショックだったの。」
麻友理は…、私の一番の親友だったから…。
「それなのに、最初から私が邪魔だったんだって知ったらね、もうどうしていいのか、わかんなくなっちゃったよ。」
「…玲…。」
「何で、って…、ずっと思ってたの。」
あっさりと航太を選んだ麻友理。
理性は働かなかったのかなって、思ってた。
だけど、最初から違ってたってことでしょう…?
最初から私のことなんて、麻友理の頭にはなかったんだよね。
「麻友理がしたことは…。
まだ信じられなくて…、許せないというか。
…わかんないの…。
今は何も考えられないっていうのが、正直な気持ち…、かな。」
「じゃあ、渡瀬さんのことは?」
「…航太は私の中では、もうありえないって思ってた。
だけど、今日話を聞いて――。」
後悔してたって聞いて、胸が張り裂けそうなくらい、痛かった。