* another sky *

そして、自分自身に言い聞かせるように、

「もう駄目かな、って予感、あったんだよね…。

よく、持ったと…思う。」


と、掠れた声で私を見入る。


―――――!!


私に何ができる?


麻友理に、何をしてあげられる……?


いつも私のことを、見守ってくれる麻友理。

同級生、というより、姉のような存在で―――。

いつも頼ってばっかりの私だもん。


こんな時くらい、私を頼って……。


「麻友理っ。
よしっ。今日は飲もう! ねっ。」


何だか、麻友理を一人にしておけないっ。


「…玲、一緒にいてくれるの?」


「当たり前じゃん。
今日は麻友理と一緒にいるよ。」


「…家、帰りたくない。
玲んち、お泊りしてもいい?」


―――――!!


そうだよね。

麻友理の家、高橋君の荷物だらけだもん。

上手く言葉が出てこないけれど、私は必死で会話を続けた。


私が、そばにいる―――。


だからもう、泣かないで……。


「勿論!! 一緒に寝てあげるよっ。

麻友理がやだって言っても、私、抱きついちゃうんだから。」


「…やったぁ…。」


力なく微笑む姿が、痛々しいよ…。


「…今日はね。

本当は…、一人でいたくなかったんだ…。」


―――――!!
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