* another sky *
ガクンと私の胸に倒れてきた麻友理は、びっくりするくらい、か細くて。
麻友理って、こんなに痩せてたっけ??
私は躊躇しながら、麻友理の背中に手を回した。
そっと抱きしめなきゃ、麻友理が壊れちゃうって、そう思ったんだ。
「…私ね…。」
麻友理…。
麻友理……。
もう、辛そうだよ…。
気付いたら、泣いていた。
私が泣いたら、麻友理が泣けない。
そう思って、必死に唇を噛みしめるけれど。
体の震えが止まらない――。
「…私ね。
…生理がきてない…の…。」
―――――!!
そんなっ…。
嘘、…でしょ…。
目の前が、真っ暗になったかのように、錯覚する。
もう、衝撃が大きすぎて、言葉なんて…出てこなかった…。
思考が停止したまま、くらくらと頭が揺れる。
何でこういうことに??
どうしてっ、―――。
―――――。
小さな私の部屋に響く、麻友理の泣き声。
手を握り、一緒に涙を流すだけの私。
打ちのめされたように、佇む自分が情けなかった。
もっと、声をかけてあげたいのに、何も出てこない。