* another sky *
「ふざけんなっ!!
怒ってるとか、…っ…。
麻友理、もう、そういう話じゃないんだ。
おまえ、自分のしたこと、わかってんのかっ?
私達って何だよ。
真剣って、何なんだよっ!」
―――――――!!!
「俺のせいでこうなったってことは、わかってる。
俺が一番、悪いよ。
お前を責める権利も、ない。
だからこうやって、麻友理と向き合ってきたつもりだ。
だけどな、玲は親友だったんだろ。
そこまで傷つけといて、罪悪感も何もなかったのかよ?」
罪悪感……?
私が、―――?
大切な友達だから、ちゃんと話をしたんじゃない。
「だって、―――。
航太が私の事を、好きだって言ってくれてるのよ?
実際、玲より私との方が上手くいってるじゃない。
航太、私に待たせてごめんって言ってくれたでしょ。
どうして今更、玲の名前が出てくるの?」
「麻友…――っ。
それは今、現在の話だろっ。
ちゃんと話が、したいんだっ。
俺の言ってることは…、そうじゃないっ!」
バンっと大きな鈍い音がして、私は航太がソファを叩いたのだと理解した。
―――――――!!
「ちゃ、ちゃんとって、……。
感情的になってるのは、航太の方じゃないっ。
どうして、玲の話をするの?
いつまでっ、―――。
玲、玲、玲、なのっ!!!」
――――――――。
一気にまくし立てて、我に返る。
航太は驚いた表情で、私を見ていた。